PR

 米Qualcomm(クアルコム)は2021年5月12日、世界に先駆けて5Gミリ波商用サービスを進める日本の5G最新動向を解説した。第1世代、第2世代の移動通信の先駆者であり、3Gネットワークを世界で初めて整備。4G LTEサービスも早期に立ち上げた日本の5G、特にミリ波サービスについて解説している。以下はその概要となる。

出所:Qualcomm
出所:Qualcomm
[画像のクリックで拡大表示]
関連ブログ: For a successful 5G mmWave deployment, look to Japan

 日本では、NTTドコモが2020年12月7日に、世界初とするサブ6(6GHz未満の周波数帯)のキャリアアグリゲーション(CA)による下り速度最大4.2Gビット/秒の高速5G商用通信サービスを開始。楽天モバイルも、世界初とするクラウドベースの仮想化無線ネットワーク(vRAN)の大規模展開を推進している。また、日本が、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルと、国内すべての事業者で商用ミリ波5Gサービスを導入した最初の国であることも忘れてはならない。

関連ニュースリリース(英語): Qualcomm and NTT DOCOMO Enable World’s First Commercialization of 5G Sub-6 GHz Carrier Aggregation in Japan 関連ニュースリリース(日本語): ドコモとクアルコム、世界初のsub6周波数帯による5Gキャリアアグリゲーションを提供開始 関連ニュースリリース(日本語): 世界が注目する、楽天モバイルとNECが展開する5G無線機

 通信が混雑する都会をはじめ、FWA(Fixed Wireless Access、固定無線アクセス)を利用する家庭や企業などで、モバイルデータ通信容量への需要が急増しているが、高周波数帯での広帯域幅を活用する5Gミリ波を使うことで、高速低遅延通信に加えて、ネットワーク容量拡張もコスト効率良く進めることができる。移動通信関連の業界団体GSMA(GSM Association)の調査では、サブ6単独利用に比べ、ミリ波を活用することで全体のコストを最大35%削減できるとしている。

GSMAの調査報告インフォグラフィック
GSMAの調査報告インフォグラフィック
出所:GSMA
[画像のクリックで拡大表示]

 日本では、中周波数帯での5Gも利用可能であるにも関わらず、事業者の当初計画を上回る形で5Gミリ波の導入が進んでいる。2020年9月時点で約2300基だった国内のミリ波基地局数は、2021年3月には8100基と、半年で3倍以上増加。NTTドコモは、冒頭に紹介したサブ6のCAとミリ波を組み合わせることで、5Gサービスエリア展開を加速している。

日本国内のミリ波基地局数は2020年9月~2021年3月の半年で3倍超に
日本国内のミリ波基地局数は2020年9月~2021年3月の半年で3倍超に
出所:Qualcomm
[画像のクリックで拡大表示]

 日本、米国、欧州と東南アジアで始まった5Gミリ波サービスは、近々オーストラリアや南米でも開始される予定となっている。中国では、2022年初頭の冬季オリンピックに向けて5Gミリ波サービスを導入開始するとしている。

日本で利用可能な5Gミリ波対応端末の例
日本で利用可能な5Gミリ波対応端末の例
出所:Qualcomm
[画像のクリックで拡大表示]

 5Gミリ波を使うことで、モバイルデータ容量強化から、産業アプリケーションへの拡張まで、さまざまな課題に対応することができるようになる。Qualcommでは、今後も5Gミリ波による業界変革や生活の質の向上を支援していく。