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 移動通信関連の業界団体GSMA(GSM Association)は2021年5月17日、5Gにおける6GHz帯の重要性をアピールした。6GHz帯の割り当てが適切に行われない場合、5Gの通信速度やその他性能に影響を及ぼす可能性があるとして、各国政府に6GHz帯のライセンス供与に合意するよう促している。

関連ニュースリリース: GSMA CALLS ON GOVERNMENTS TO LICENSE 6 GHZ TO POWER 5G

 6GHz帯の利用については、各国の対応が分かれている。中国では6GHz帯の帯域幅1200MHz全てを5Gで使用する予定となっている。欧州では上位の帯域は5G用となるが、下位の500MHzはWi-Fi用に割り当てられる。アフリカや中東の一部でも同様の対応が進められている。

 一方で、米国や中南米の多くの国では、この帯域を全く5Gに使わず、Wi-Fiやその他の免許不要の通信技術で利用すると宣言している。

 GSMAは、5Gには世界のGDPを2.2兆米ドル押し上げる力があるとしている。その上で、次の10年に向けて5Gネットワークの潜在能力を最大限に引き出すには、中周波数帯の2GHzが必要になるとし、快適なコネクティビティー提供のみならず、スマートシティーや今後の輸送業、製造業に向けたデータ容量と通信速度を確保するためにも、6GHz帯を5Gで使えるようにすべきだとしている。

 次回の世界無線通信会議(World Radiocommunication Conference 2023)では、この6GHz帯の活用に関する協議が行われる。GSMAでは温暖化ガス削減と各種業界のデジタル変革を推進するためにも、6GHz帯を活用する5Gが必要不可欠だとし、各国政府に次の要請を行うとしている。

  • 少なくとも6425MHz~7125MHzを5Gライセンス帯として使えるようにする
  • バックホールサービス保護を強化する
  • 各国のニーズ、既存の使用状況、有線設備設置状況に応じて、6GHz帯の下位(5925MHz~6425MHz)については、免許不要帯として開放してもよい

 このGSMAの提言詳細については、下記から参照可能となっている。なお、この提言書作成に当たっては、スウェーデンEricsson、フィンランドNokia、中国Huawei、ZTEが協力している。

関連提言書: Capacity to Power Innovation 5G in the 6 GHz Band
(画像は、上記” Capacity to Power Innovation 5G in the 6 GHz Band”より入手)
(画像は、上記” Capacity to Power Innovation 5G in the 6 GHz Band”より入手)
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