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 NTT西日本は2021年5月25日、光回線関連の注文受付システムで発生したシステム障害に関する記者向け説明会を開催した。同システムを刷新する過程で、注文受付中や工事実施前などの「仕掛かりデータ」約6万件について、データの欠損や消失などが起きて、新システムにデータを正常に移行できなかった。

 NTT西日本は5月11日~16日にかけて、同社の営業担当や光回線の卸提供を受けた「光コラボレーション事業者」からの光回線関連の各種注文を受け付けるシステムを刷新する計画だった。サーバーなどの装置類が更新時期を迎えていたためだ。当初は2020年末から2021年初めに新システムに移行する計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2021年5月に延期していた。

 今回、NTT西日本は新システムへの切り替え自体は完了させたが、仕掛かりデータの移行でつまずいた。一部の仕掛かりデータ(約6万件)を旧システムから新システムに正常に移行できなかった。「データが欠損したり、消えたりしているケースもある」(同社の猪俣貴志取締役デジタル改革推進本部長)。「事前の移行テストの段階ではエラーはなかった」(同)としている。

 仕掛かりデータに不備が残ったまま注文受付を再開すると、工事枠のダブルブッキングが生じる恐れがあるため、NTT西日本は注文受付を6月7日まで全面停止している。現在は異常が発生した約6万件の仕掛かりデータの修正などに注力している。同社によると、顧客に工事日の変更を要請する件数は約3万件に達するという。

 一部の仕掛かりデータに異常が発生した詳しい原因については「現在調査中」(同)としている。

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