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 川口スプリング製作所(埼玉県川口市)とビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は、設備の稼働監視やデータ分析などのIoT(Internet of Things)機能を備えた自動塗装システム「Kawaguchi Spring Manufacturing Internet of Coating System」(以下KS-MICS)を開発した。2021年6月1日に発売する。

 塗装設備の稼働状況や稼働条件、品質などのデータを収集・監視する機能や、蓄積したデータを分析して生産性向上につなげる機能を持つ。川口スプリングの主力製品である自動塗装システムに、B-EN-GのIoT化支援ツール「mcframe SIGNAL CHAIN」(以下、SIGNAL CHAIN)を組み込んだ。

KS-MICSの全体像
KS-MICSの全体像
(出所:川口スプリング・B-EN-G)
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塗装ラインのデータをリアルタイム監視

 具体的には、SIGNAL CHAINの「IoTプラットフォーム」機能と「稼働モニタリング」機能を利用し、塗装設備の稼働データや温度・湿度などの環境データを収集・蓄積してリアルタイムに監視するとともに、それらのデータをヒストリカルに分析できるようにした。異常があれば即時発報して通知する機能なども備える。

 これにより、稼働率の向上や予防保全が期待できる他、不良情報や品質情報と照らし合わせて稼働条件の最適化を図れば品質向上にもつながる。加えて、PLC(Programmable Logic Controller)の設定データなども蓄積でき、塗装対象ごとの稼働条件の変更・再利用も容易になるため、属人的だった現場のノウハウを定量的なナレッジとして蓄積・共有化できるとしている。

 KS-MICSの開発に当たっては、自動塗装システムの効率的な運用や品質管理に必要なデータを監視・管理しやすいように、川口スプリングの品質管理のノウハウを反映させたという。従来は職人に頼っていた塗装品質の歩留まり改善を組織的に推進できるとしている。

設備の稼働データ監視および履歴データのイメージ
設備の稼働データ監視および履歴データのイメージ
(出所:川口スプリング・B-EN-G)
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塗装ラインの各工程の監視イメージ
塗装ラインの各工程の監視イメージ
(出所:川口スプリング・B-EN-G)
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