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 USBのType-Cコネクターとケーブルに関する仕様「Universal Serial Bus Type-C Cable and Connector Specification」の新バージョン「Release 2.1」が公開された。目玉となる機能追加は、給電能力を最大240Wと大幅に高めたことである。従来は100Wが最大だった。Type-Cはノートパソコンの電源供給用コネクターとして近年、普及し始めている。今後は、100W以上の電源を要するようなゲーム向けパソコン(ゲーミングPC)や、iMacのようなデスクトップパソコンまでをUSBケーブルで駆動できる水準になる。

Type-Cによる給電に関してまとめた表
Type-Cによる給電に関してまとめた表
USB PDの最大電圧が20Vから48Vになる(出所:「Universal Serial Bus Type-C Cable and Connector Specification」の新バージョン「Release 2.1」)
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 USBの大電力仕様に「USB Power Delivery(PD)」がある。Type-CのコネクターとケーブルがUSB PDに対応している場合、従来は最大20V/5A、つまり100Wの給電が最大だった。今回発表されたType-Cの新仕様によれば、USB PDの給電する最大電流を5Aに据え置く一方、電圧を最大48Vに引き上げる。USB PDの「Extended Power Range(EPR)」モードと呼ぶ動作で対応する。240W供給が可能になるのは、EPR対応ケーブルに限る。

 なお、今回発表したType-Cの仕様書では、高電圧化によって、ケーブルを引き抜く際にコネクター部でアーク放電が生じやすくなると指摘。これによるコネクター部の損傷に留意すべきだと注意を促しているほか、アーク放電の原因や対策などを追記している。EPRモードだけでなく、従来の20V給電時も注意すべきだという。

アーク放電によって損傷したコネクター部の例
アーク放電によって損傷したコネクター部の例
(出所:「Universal Serial Bus Type-C Cable and Connector Specification」の新バージョン「Release 2.1」)
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