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 ホンダは2021年6月4日、日本にある四輪車のパワートレーン部品工場の生産を25年内に終了すると発表した。同社は現在、四輪車事業の収益を改善するため、グローバルで生産体制の再編を進めている。今回の部品工場の生産終了も、その一環である()。

パワートレイン部品工場
図 生産終了を決めたパワートレーン部品工場
(出所:ホンダ)

 生産終了を決めたのは、栃木県真岡市にある「パワートレインユニット製造部」の工場で、エンジン部品や変速機部品、4WD(全輪駆動)機構部品、足回り部品などを生産し、国内外の完成車工場に供給している注)

注)エンジン部品ではバルブやクランクシャフト、コネクティングロッド、変速機部品ではギアやCVT(無段変速機)プーリーなど、4WD機構部品では横置きエンジンの動力を直角方向に変換する装置など、足回り部品では等速ジョイントを生産する。

 ただ、完成車の海外生産の拡大によってパワートレーン部品の現地調達が進み、日本からの輸出量が減ったことなどにより、「生産体制の見直しが必要になったため、今回の決定に至った」(同社)という。

 同社は40年に、世界市場で販売する全車両を電動車両にする計画だ。電動化の進展によって今後、パワートレーン部品の需要が減少することも、今回の決定の要因になったようだ。同工場の生産終了後は、国内外の完成車工場などに部品生産を移管することなどで対応する。

 なお、グローバルで生産体制の再編を進めるホンダは、日本では21年度をメドに、狭山工場(埼玉県狭山市)の機能を寄居工場(同寄居町)に集約する。海外では21年7月30日に、英国Swindon(スウィンドン)工場の生産を終了する。トルコのチャイロヴァ(Cayirova)工場の生産は、21年末までに終了する。また、インドにある2つの工場のうち、1つの工場の生産を20年12月23日に終了した。