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 中国Huawei Technologies(ファーウェイ)は2021年6月1日、中国China Mobile(中国移動)浙江支社とともに、杭州オリンピック・スポーツ・エキスポセンターにおける5Gネットワーク検証実験の様子を公開した。ハスの花を模した構造を持ち、8万人を収容可能な同センターは、2022年9月開催予定のアジア競技大会の開会式と閉会式の会場となる。両社は、この大会に向けて同センターのスマートスタジアム化を進めている。

出所:Huawei
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 今回の実験では、閉鎖された空間での大量データ通信を想定し、400台以上の5G端末を使ったストレス試験を実施。大量通信発生時の5Gユーザーの挙動シミュレーションも同時に行い、大規模イベントでの多様なサービス実現に必要なネットワーク性能を確認した。

 実験では、2.6GHz帯と4.9GHz帯のデュアルバンドを使用し、4.9GHz帯にはHuaweiの屋内向け分散型Massive MIMOを2:3スロットに設定して配備。その結果、単一セルにて上りリンク時速度1.2 Gビット/秒を実現したとしている。さらに高性能アンテナを利用した16x16の超狭精密ビームフォーミングにより、干渉を効率的に抑制。スタジアムの2階と3階の屋根付きスタンド席で、4T4R環境時に比べて上りリンク容量を50%増強できたという。

 両社は、通信が極めて混雑する屋内エリアでの干渉緩和と通信容量拡大に向けて、周波数帯域の確保や、各種装置、ソリューションの改善を進めてきた。今回の実験結果については、大規模会場での大量のインターネットアクセスやメッセージ、動画の送信、ブロードキャスティングなどが問題なく行えるレベルに達したとし、スマートスタジアムに必要な性能を満たすことが確認できたと結論づけている。

 今回のソリューションは、セル間の干渉によるレート損失を最小限に抑えながら、通信容量を増強する。両社は、ネットワーク容量と通信速度をバランス良く改善し、優れたユーザー体験を提供するものとして、今後の高密度通信が想定される5Gネットワーク構築時にも役立つとしている。