PR

 トヨタ自動車のベンチャーキャピタルである米Toyota AI Ventures(トヨタAIベンチャーズ)は2021年6月3日、社名をToyota Ventures(トヨタベンチャーズ)に変更し、新しくカーボンニュートラルに取り組むベンチャー向けファンド「Toyota Ventures Climate Fund」を設立したと発表した。新ファンドのClimate Fundは1億5000万ドル(約160億円)を運用し、カーボンニュートラルの革新的なソリューションを開発する初期段階のスタートアップを見つけ出して資金提供する。

6月3日付で社名変更
6月3日付で社名変更
(出所:Toyota Ventures)
[画像のクリックで拡大表示]

 Toyota Venturesは、Toyota Research Institute(TRI:トヨタ・リサーチ・インスティテュート)の子会社として2017年に設立され、「Frontier Fund」を運用してきた。これまでに、人工知能(AI)、自動運転、クラウドコンピューティング、データ分析、モビリティー、ロボット工学などに関連する38社に投資している。今後はこうした分野だけでなく、スマートシティー、デジタルヘルス、フィンテック、材料、エネルギーなどにも投資先を拡大する計画だ。

 今回、CO2削減を加速させるトヨタの取り組みの一環として、新ファンド「Climate Fund」を設立し、気候変動に取り組む新興企業への投資の道を広げた。Climate Fundは、再生可能エネルギー、水素の製造・貯蔵・物流、CO2貯留などの分野のスタートアップを支援する。Frontier FundとClimate Fundを合わせると、Toyota Venturesの運用資産総額は5億ドルを超える。

AIと環境の2本柱でベンチャー育成狙う
AIと環境の2本柱でベンチャー育成狙う
(出所:Toyota Ventures)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社のファンドは、資金提供だけでなく、起業プロセスの様々な段階で支援を行う。各種のサポートチームが、運用ガイダンスや戦略的なサポートを行うほか、トヨタのエンジニアが直接、製造部門、サプライチェーンなどの専門知識を提供することもある。こうした支援を通じて長期的な関係を構築することに重点を置いているという。