スーパーやディスカウント店を展開するトライアルホールディングス(HD)は2021年6月7日、流通業でのデジタル技術活用に関する戦略説明会を開いた。子会社のRetail AIが開発したレジ機能付きカート「スマートショッピングカート」の新モデルを国内外の小売りに外販するとした。

 Retail AIのスマートショッピングカートは、来店客自らがカートのバーコードリーダーで商品のバーコードを読み取り、プリペイドカードなどでキャッシュレス決済する使い方をできる。AI(人工知能)が個人の購買履歴を分析し、お薦めの商品やクーポンを発行する機能も備える。トライアルの導入店舗ではレジの業務負荷が2割減ったり利用客の来店頻度が高まったりする効果があったという。

 同社は新モデルに、客が商品をバーコードをスキャンせずにカゴに入れた際、スキャン忘れを確認する機能を追加した。スキャン漏れによるロスを防ぐことができ、同社の永田洋幸社長は「世界市場をターゲットに開発した」とした。同社によると、スマートショッピングカートは現在トライアルを含む国内38店舗で3640台稼働している。2021年12月には国内63店舗で6500台が稼働する見通しといい、今後は欧米や中国といった市場でも外販を目指す。

新モデルのカートを国内外で販売する
新モデルのカートを国内外で販売する
(撮影:日経クロステック)
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