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 CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)事業者の米Fastly(ファストリー)が2021年6月8日午前(現地時間)に世界規模で引き起こしたネットワーク障害を巡り、同社エンジニアリング&インフラストラクチャー担当上級副社長のニック・ロックウェル氏は同日、障害の原因と対応の経緯を公式ブログで公表。「今回の障害は広範囲かつ深刻なものであり、お客様とそれに依存している皆様に影響を与えたことを心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

 ロックウェル氏によれば、今回のネットワーク障害は、同社が5月12日に導入したソフトウエアのバグが原因だ。顧客が特定の状況下で特定の設定を行うことで障害を引き起こすバグが含まれていた。そして6月8日、ある顧客が条件に当てはまる設定変更を実施したことにより、同社ネットワークの85%で障害が発生した。

 障害発生時間は午前9時47分で、それをFastlyが検知したのは午前9時48分である。同社は午前10時27分までに原因を特定し、問題となった設定を無効にした。これにより影響を受けたサービスが午前10時36分から順次回復し、午前11時には大半のサービスが通常通り稼働するようになった。午後5時25分にはバグの修正プログラムを展開し始めた。

 同社は修正プログラムを速やかにネットワーク全体に展開するとともに、再発防止策の一環として今回のインシデントにおける対応プロセスや手法について検証する。ソフトウエアの品質保証とテストの過程でバグを発見できなかった原因も解明し、復旧に要する時間の短縮方法を検討するとしている。