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 ジュピターテレコム(J:COM)は2021年6月9日、同年7月1日付で社名をジュピターテレコムからJCOMに変更すると発表した。同社が同日に開催した6月定例会見において、2021年度から2024年度までの4カ年を対象とする新しい中期経営計画と併せて発表した。

 社名変更と同時に、ブランドメッセージも「もっと、あなたに響くこと」から「あたらしいを、あたりまえに」に一新する。高度化する技術やサービスにより生活が便利になる一方で、必ずしも誰もが使いこなせるわけではない。ケーブルテレビ事業者として磨いてきたサポート力を生かすことで、「先進技術を取り入れたサービスを提供し、利用者が簡単に利用できるお手伝いをして、ワクワクする日常をお届けしたい」という思いをこめたという。この日の会見で井村公彦会長は、「新しい未来にフィールドを広げていくことを誓う」と述べた。

社名をJCOMに変更
社名をJCOMに変更
(写真提供:ジュピターテレコム)
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 中期経営計画では、「既存事業の深化(効率化と再成長)と新規事業の探索(成長の柱を構築)」を挙げて、「両利きの経営で成長を実現する」という基本方針を示した。

 ケーブル・プラットフォーム事業では、通信放送連携時代を見据えて投入したSTBである「J:COM LINK」をプラットフォームのコアデバイスに進化させる。2021年5月31日に発表したオンライン診療を第1弾にして、様々なアプリを乗せていく。候補として、ゲームやラーニング、デリバリーなどを例示した。同社サービスの利用者に割り振る「J:COMパーソナルID」を生かして、つながる価値の追求を進めていく。

J:COM パーソナル IDでプラットフォーム高度化
J:COM パーソナル IDでプラットフォーム高度化
(出所:ジュピターテレコム)
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 ケーブルテレビのネットワーク設備の増強も進める。2024年度までに幹線の1Gbps(ビット/秒)率100%を目指す。このための投資は、2021年度がピークとなる。同年度に550億円規模の投資を行い、2022年度も500億円近い投資を予定する。

幹線1G化を推進
幹線1G化を推進
(出所:ジュピターテレコム)
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 J:COM MOBILEについては、2021年8月25日に5G(第5世代移動通信システム)サービスの提供を開始する。料金は据え置きで、5G対応の新端末(シャープ製のAQUOS sense5G)を同時にリリースする。

 「J:COM HOME」の分野では BtoB分野の強化策として「スマートロック」を本格提供する。大手配送会社や不動産管理会社をパートナーに、「置き配」や「スマート内覧」のニーズ取り込みを加速させる。さらに、「J:COM HOME KITCHEN」の商用トライアルを2021年7月に開始する。自動調理機器(シャープの「ヘルシオ ホットクック」)のレンタルと献立提案アプリをセットにして、月額1480円(税抜き)で提供する。湘南・鎌倉および横浜エリアで実施する。「J:COMほけん」では 台風や集中豪雨などの自然災害や近隣トラブルに備える第2弾の商品として「持ち家あんしん保険」の提供を6月に開始した。

 メディア・エンターテインメント事業では、放送・映像配信の分野においてグループアセットを活用して放送と通信のシナジー実現を図り、ファン向け物販やイベントなど新しい体験価値の創造を目指す。 加えて、広告ビジネスの変革を進める。「データドリブンのターゲティング型広告」「視聴ログでCM効果を見える化」「CMの放送・配信までワンストップで提供」「高品質な映像企画・制作」などを組み合わせて、ワンストップ型の広告ソリューションへの進化を目指す。

 ジュピターショップチャンネルを通じて展開するテレビ通販事業については、新たなEC形態を探索し、新しいチャネルと商品を提供していく。

新たなEC形態を模索
新たなEC形態を模索
(出所:ジュピターテレコム)
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 2020年度の連結業績は、営業収益が前年度比0.4%増の7857億円、営業利益が同1.1%増の1122億円で増収増益となった。中期経営計画の数値目標に関しては、期中のCAGR(Compound Average Growth Rate、年平均成長率)について、営業収益ベースで4%弱の成長を目指す。売り上げの増加分のうちの約4割を新規分野で達成することを計画する。営業利益ベースのCAGRは4%以上の成長を目指す。

営業利益でCAGR4%以上を目指す
営業利益でCAGR4%以上を目指す
(出所:ジュピターテレコム)
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社名変更に関する発表資料