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 スウェーデンEricsson(エリクソン)は2021年6月7日、米Qualcomm(クアルコム)や英国に本社を置く調査会社Analysys Masonと協力してまとめたリポート「Status, costs and benefits of 5G 26GHz deployments in Europe」を発表した。今後、ミリ波5Gが欧州のデジタル経済をけん引する役割を担うとしている。

出所:Ericsson
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関連ニュースリリース Action needed if huge 5G mmWave economic benefits are to become a reality in Europe 関連リポート Status, costs and benefits of 5G 26GHz deployments in Europe

 3社では以前より、ミリ波と3.5GHz帯など既存の中周波数帯を組み合わせた5Gサービスの有効性を調査している。今回のリポートでも、この組み合わせが、イベント会場など高い通信負荷がかかる場所をはじめ、企業オフィス内や各種産業などで必要となるモバイルブロードバンド、FWA(fixed wireless access、固定無線アクセス)強化に向けて、最も効果をもたらすとしている。

 リポートでは、各種ユースケースの経済効果についても試算し、これらが、eMBB(enhanced mobile broadband、超高速大容量ブロードバンド)上で、ミリ波を活用して構築された場合には、投資の5~20倍の利益が得られるとしている。具体的には、EU(欧州連合)27カ国にノルウェー、スイス、英国を加えた欧州30市場において、2040年までのGDP累積で、約200億ユーロの投資に対し1400億ユーロ超の利益が得られるとしている。

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 リポートでは、今回の主要調査結果と提言として、下記3点を挙げている。

 (1)ミリ波帯は、中周波数帯を補完するものとして、eMBBの実現、家庭やオフィスへの5G FWAサービスの提供、および、産業デジタル化を支援する。規制当局はこれら実現に向けて、ミリ波帯の割り当てに優先順位を付けるべきである。

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 (2)ミリ波5Gの導入は、欧州経済に多くの利益をもたらす。

 (3)今回調査対象とした複数の移動通信事業者は、ミリ波を使ったサービスで期待できる分野として、通信が混雑する場所でのeMBB、5Gを使ったFWA、スマートファクトリーやその他産業用アプリケーション、コネクテッドカーやイベント会場でのカバレッジ拡大などを挙げている。