米Fox(フォックス)でテレビ番組制作を手掛けるFOX Entertainment(フォックスエンターテインメント)は2021年6月15日(現地時間)、傘下のアニメーション制作スタジオである米Bento Box Entertainment(ベントボックスエンターテインメント)と共同で、NFT(Non-fungible token、非代替性トークン)市場に参入すると明らかにした。「Blockchain Creative Labs」をロサンゼルスに立ち上げ、コンテンツ制作者や広告パートナーなどに対して、NFTコンテンツの構築や管理、販売などを行うためのエンド・ツー・エンドのブロックチェーン(分散型台帳)システムを提供する。同組織が管理する1億米ドル(1米ドル110円換算で110億円)規模のクリエーター向けファンドも設立する。

ベントボックスエンターテインメントのプレスリリース(出所:ベントボックスエンターテインメント)
ベントボックスエンターテインメントのプレスリリース(出所:ベントボックスエンターテインメント)
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 NFTは、ブロックチェーン技術を使い「唯一無二の本物」という証明を可能にしたデジタル資産である。コピーしやすいデジタルコンテンツなどをNFTとひも付けることで、所有者情報などの真正性を保証する。

 アニメーションはNFTと親和性が高いとされる。アニメファンは、好きなアニメのグッズを集めるケースが多い。例えば、アニメーションのセル画や原画など、数量が限られたものは高い値段で取引される。一方で、アニメのデジタル化が進んでおり、これまでのセル画や原画などのように、複製が難しいものとしてアニメ関連のデジタルデータを高値で売買するのが難しい。そこでNFTを利用して真正性を保証すれば、アニメ関連のデジタルデータの希少価値を生み出しやすい。

 NFTを活用する最初の作品は、ベントボックスが制作するコメディーアニメ「Krapopolis」だという。同アニメのキャラクターや背景画などのデジタルグッズをNFTによって管理・販売を行う予定だ。このほか、Blockchain Creative Labsが関わるコンテンツやパートナシップ、技術基盤に関する詳細について、今後数週間で発表していくという。