平井卓也デジタル改革相が自身と近い関係にあるITベンチャーの名前を挙げて政府IT発注への参入を指示したとする一部報道を受けて、指示した先として名前が挙がったAI(人工知能)開発のACESは2021年6月16日、同社がデジタル庁や平井大臣から依頼や問い合わせを受けた事実はないとのコメントを公表した。

デジタル庁に関わる事業との関係を否定したACESのコメント
デジタル庁に関わる事業との関係を否定したACESのコメント
(画像出所:ACES)
[画像のクリックで拡大表示]

 ACESはコメントで「当社からデジタル庁に対し、当社の技術を採用するように依頼した事実もない」ともしている。デジタル庁は2021年9月に発足するが、設立準備を担当する内閣官房IT(情報通信技術)総合戦略室も含めて、デジタル庁に関係する事業で受注や参加が決まっていたり参加を働きかけたりした事実はないとした形だ。

 入手した音声テープに基づき週刊文春が「文春オンライン」で2021年6月16日に報じた記事によると、平井大臣は2021年4月7日に開かれた内閣官房IT総合戦略室の会議で、デジタル庁が発注する予定の事業にACESを参加させるよう求める発言をしたとされる。この会議では、平井大臣が「デジタル庁はNECには発注しない」などと発言していた事実を2021年6月11日の会見で認め、発言が不適当だったと釈明している。