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 米Alpha and Omega Semiconductor(A&O)は、高速信号ラインに向けた静電気放電(ESD)保護ダイオードの新製品を発売した ニュースリリース 。最大データ伝送速度が40Gビット/秒と高いUSB4や、Thunderbolt3などの信号ラインに対応可能という。具体的な応用機器は、USB Type-Cコネクターを搭載するスマートフォンやノートPC、テレビ、携帯型電子機器などである。

USB Type-Cコネクター搭載するPCやスマートフォンに向けた静電気放電(ESD)保護ダイオード
USB Type-Cコネクター搭載するPCやスマートフォンに向けた静電気放電(ESD)保護ダイオード
(出所:Alpha and Omega Semiconductor)
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 同社は新製品のESD保護ダイオードを「過渡電圧サプレッサー(TVS:Transient Voltage Suppressor)と呼ぶ。1本の信号伝送ラインのESD保護に使える。いわゆるシングルチャネル品である。今回の新製品の主な特徴は次の2つ。1つは端子間容量が0.20pF(標準値)と低いことである。このため、ラインを伝搬する高速信号に対する影響を最小限に抑えられる。もう1つは、ピーク逆動作電圧(VRWM)が+24Vと高いことである。同社は、「USB PD(Power Delivery)やQuick Chargerなどの規格に対応した急速充電回路では、ピーク逆動作電圧(VRWM)が+20V以下のESD保護ダイオードを使用すると、短絡によるダメージを受けるリスクがあった。新製品を使えば、こうしたリスクを回避できる」という。

 新製品の型番は「AOZ8S303BLS-24」である。ピークパルス電流(IPP)は9A(最大値)。クランプ電圧は+6V(標準値)。ESD耐圧は気中放電モデルと接触放電モデルで±20kV、人体帯電モデル(HBM)で±8kVを確保した。落雷で発生した雷サージ電流に対する耐量は9Aで、「IEC 61000-4-5」規格に準拠する。パッケージは、実装面積が0.6mm×0.3mmと小さい2端子WLCSPである。

 このほか、端子間容量が0.50pF(標準値)と若干大きいものの、ピーク逆動作電圧(VRWM)が同じ+24VのESD保護ダイオード「AOZ8S305BLS-24」を併せて発売した。USB2.0やUSB3.2、ThunderboltなどのEDS保護に向ける。具体的な応用機器はスマートフォンやノートPCなどである。

 今回発売した2製品の主な特性は下表の通りである。2製品どちらも、すでに量産を始めている。1000個購入時の参考単価は、どちらの製品とも0.20米ドルである。

発売した2製品の主な特性
発売した2製品の主な特性
(出所:Alpha and Omega Semiconductor)
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