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 カネカが開発した100%植物由来のポリマー「カネカ生分解性ポリマーGreen Planet」(以下、Green Planet)を、航空・空港事業などを手掛けるJALUXが空港内店舗「BLUE SKY」のショッピングバッグに採用した。2021年7月1日から那覇空港内の4店舗で導入し、順次、使用を拡大する計画()。Green Planetを使用したショッピングバッグは、耐水性などで従来の汎用プラスチックと同様の機能を備えるという。

図:JALUXが運営する「BLUE SKY」のショッピングバッグのイメージ(左)と、那覇空港店舗(右)
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図:JALUXが運営する「BLUE SKY」のショッピングバッグのイメージ(左)と、那覇空港店舗(右)
「カネカ生分解性ポリマーGreen Planet」を使用する。(出所:カネカ、JALUX)
* カネカのニュースリリース:https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2021/nr2106141.html * JALUXのニュースリリース:https://www.jalux.com/news/2021/blue-sky-green-planet.html

 Green Planetは、(R)-3-ヒドロキシ酪酸と(R)-3-ヒドロキシヘキサン酸をモノマーとする共重合ポリエステル(PHBH)で、植物油などのバイオマスから微生物を利用して生産する。日本バイオプラスチック協会が21年7月から運用する「生分解性プラ識別表示制度」において、「生分解性バイオマスプラ」を表記したマーク付与の要件を満たしており、自然界に存在する多くの微生物によって分解する。

 特に、これまでのバイオマスプラスチックでは難しかった海水中での生分解を実現したのが強みとする。一部の製品グレードで17年9月、30℃の海水中における生分解度が6カ月以内に90%以上になることを示す認証「OK Biodegradable MARINE」を取得した。

 日本や欧州連合(EU)、米国などの食品接触物質リストに登録済みで、ショッピングバックのほか、ストローやカトラリー、商品容器包装材などの製品に加工できる。19年8月からは、セブン-イレブン・ジャパンのコーヒーブランド「セブンカフェ」でGreen Planetを用いたストローが使用されている。さらに、20年11月発売の資生堂の口紅用メイクパレットのケースにも、Green Planetが採用された。

* 19年10月31日付、カネカのニュースリリース:https://www.kaneka.co.jp/topics/information/in20191031/ * 20年8月6日付、カネカのニュースリリース:https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2020/nr2008061.html

 JALUXは、サステナビリティー経営の推進における重要課題の1つとして、脱炭素社会や循環型社会の実現に取り組んでおり、その一環として今回、Green Planetの採用を決めた。カネカとJALUXは今後も、Green Planetを用いたカトラリーや食品パッケージなどの展開に取り組み、航空業界をはじめとするさまざまな分野での普及を推進するという。