ドイツPorsche(ポルシェ)は2021年6月21日、シリコン(Si)材料を負極に用いた次世代Liイオン2次電池(LIB)の工場をドイツ国内に建設し、年産100MWh以上の規模でその電池を量産する計画を発表した。既にその開発および製造会社「Cellforce(セルフォース)Group」を、合弁で設立することを21年5月21日に電池のベンチャー企業ドイツCustomcells(カスタムセルズ)と合意したとする。設立にあたって、出資総額は数千万ユーロ(数十億円)。うち、83.5%をポルシェが負担する。

2021年6月21日にポルシェとカスタムセルズが開いた記者会見の様子
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2021年6月21日にポルシェとカスタムセルズが開いた記者会見の様子
(写真:カスタムセルズ)

 新会社は、カスタムセルズの拠点の1つがある、ドイツ・シュツットガルトの南約30kmのツービンゲン(Tubingen)という学園都市に設立する。ドイツ政府および地元州政府も合計6000万ユーロ(約79億円)を出資してこの計画を支援するという。

 量産規模は、「まずは高性能EV1000台分に相当する年産100MWhの実現が目下の目標」(カスタムセルズ)。量産開始時期は明らかにしてないが、セルフォースの従業員数は当初は13人。2025年までに80人に増やすとしており、目標規模の量産はその前後になるとみられる。

 セルフォースのCOO(Chief Operating Officer)とCFO(Chief Financial Officer)はポルシェ側の人間が就くが、CTO(Chief Technology Officer)にはカスタムセルズ側の人間が就く。技術的な主導権は、カスタムセルズが握っているもようだ。