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 ルネサス エレクトロニクスは、100Vや240Vの汎用AC(交流)電圧を+3.3Vや+5Vの低いDC(直流)電圧に変換するAC-DCコンバーター(スイッチング電源)ICを3製品発売した ニュースリリース 。新製品を介して、汎用AC入力からマイコンやセンサーなどに直接電力を供給できる。最大の特徴は、待機時消費電力を最大でも10m〜30mWに抑えたことである。「新製品を搭載した電子機器の待機電力を抑制できる」(同社)。具体的な応用先は、冷蔵庫や炊飯器、電子レンジ、照明器具、エアコンなどの家電機器のほか、煙感知器、ガスセンサー、コピー機、シュレッダー、産業機器などである。

待機時消費電力を抑えたAC-DCコンバーターIC
待機時消費電力を抑えたAC-DCコンバーターIC
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 最大出力電力の違いで3製品を用意した。出力電力が最大2Wの「RAA223012」、最大4Wの「RAA223011」、最大8Wの「RAA223021」である。AC入力の範囲は90〜265VAC。出力電圧は、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。最小+3.3Vに設定可能である。スイッチング周波数は、可聴周波数より高い値に設定した。具体的には最大2W出力品が約30kHz、最大4W出力品が約43kHz、最大8W出力品が約50kHz。このため「ブーンという、うなり音は発生しない」(同社)。

 2種類の電源回路トポロジーに対応する。1つは、非絶縁型の降圧型(バック型)コンバーター回路。もう1つは、2次側フィードバック方式の絶縁型フライバックコンバーター回路である。+700V耐圧のパワーMOSFETを集積したため、スイッチング素子を外付けする必要はない。通常負荷時(重負荷時)はコンスタントオフ時間制御方式、軽負荷時はパルス周波数変調(PFM)制御方式で動作する。このPFM制御方式の採用で、冒頭に述べた待機時の低消費電力化を実現した。通常動作時の変換効率は最大80%が得られる。周波数ディザリング機能を内蔵することで、EMI(放射電磁ノイズ)の発生を抑えた。

新製品を使って構成した非絶縁型の降圧型(バック型)コンバーター回路
新製品を使って構成した非絶縁型の降圧型(バック型)コンバーター回路
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 保護機能として、短絡保護機能と過負荷保護機能、オープンフィードバック保護機能、過熱保護機能を備える。自己消費電流は最大100μA。パッケージは、5端子SOT-23と、8端子SOP、7端子SOPを用意した。動作温度範囲は−40〜+85℃。3 製品いずれも、すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。