NTTドコモは2021年6月28日、スペインのバルセロナで開幕する世界最大級のモバイル展示会「MWC Barcelona 2021」(以下、MWC)に合わせて、東京都内でMWCにオンライン出展する展示内容を報道陣向けに公開した。第5世代移動通信システム(5G)の先の5G進化や6Gを見据え、世界中のどこでも通信できる技術などを紹介。成層圏を飛ぶ無人航空機であるHAPS(High Altitude Platform Station)を利用したNTN(Non Terrestrial Network)や、メタサーフェスレンズによって屋内エリアの通信環境を改善したりすることを進めていると強調した(図1)。

図1 HAPSでのユースケース
図1 HAPSでのユースケース
様々な空間に存在する媒体への通信伝達が可能になる。(出所:NTTドコモ)
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 通信環境の改善技術の1つとして展示したのが「つまむアンテナ」である(図2、3)。つまむアンテナを構成するのは、ケーブルのような誘電体導波路と、洗濯ばさみのような誘電体を装着した留め具である。

図2 展示した「つまむアンテナ」
図2 展示した「つまむアンテナ」
洗濯ばさみのような留め具で、ケーブルをはさむと電波を放射する。
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図3 はさむアンテナの動作イメージ
図3 はさむアンテナの動作イメージ
はさんだ部分から電波が発生している。(出所:NTTドコモ)
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 留め具で誘電体導波路の一部をはさむと、留め具の誘電体が密着した部分から電波が放射され、はさんだ周囲を通信エリア化できる。通常の基地局よる電波が届かない場所を手軽にエリア化したり、留め具によって自在にエリアの調整ができたりする。誘電体導波路はフッ素樹脂などで構成し、ミリ波帯の電波などにも対応する。