理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター(スパコン)「富岳(ふがく)」がスパコンの性能を競う世界ランキングで第1位を獲得した。3期連続となる。HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)に関する国際会議「ISC 2021」で2021年6月28日、ランキングが発表された。

 最も一般的なスパコンの性能ランキングである「TOP500」で1位を獲得した。規則的な行列演算である連立1次方程式を解く計算(LINPACK)でスパコンの性能を評価する。ほかスパコン上で動く実アプリケーションに近い演算の性能を測る「HPCG」、AI(人工知能)関連処理の性能を測る「HPL-AI」でもそれぞれ1位だった。

 富岳のシステムは432きょう体(15万8976ノード)の構成で、LINPACK性能は442.01ペタ(ペタは1000兆)フロップス(1秒当たりの浮動小数点演算回数)、実行効率は82.3%だった。「TOP500」2位は米国のグループが開発した「Summit(サミット)」で、LINPACK性能は148.6ペタフロップス。富岳は2位と約3倍の性能差をつけたとしている。

 富岳は2021年3月9日から本格稼働を開始したが、それ以前から試行的に新型コロナウイルス感染症対策などに活用されてきた。