WOWOWは2021年7月8日の定例会見で、2021年度第1四半期(2021年4~6月)における加入件数の動向について述べた。説明は、取締役 執行役員の郡司誠致氏が行った。

 第1四半期の累計の新規加入件数は21万5197件(前年同期比114.6%増)、解約件数は17万7381件(同1.5%減)だった。新規加入件数は、第1四半期としては過去最高となった。新規加入件数のうち、WOWOWのコンテンツをインターネット経由で視聴できる動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」を通じての加入が全体の3割以上を占める。郡司氏は、「第1四半期はサッカーやボクシングといったスポーツコンテンツが集中していたこともあり、非常に多くの反響をいただいた」とした。第1四半期の正味加入件数は3万7816件増となり、期末の累積加入件数は282万9287件となった。「2021年6月に累積加入件数は14カ月ぶりに280万件を超えた」(郡司氏)と報告した。

新規加入件数の推移
新規加入件数の推移
(出所:会見資料から)
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 第1四半期におけるWOWOWオンデマンドの加入者属性も報告した。同サービスの加入者全体のうち、30歳代以下が全体の75%を占める。一方、放送の加入者を見ると40歳代以上が75%だった。郡司氏は、「この結果を見る限り、新しい層にリーチするという点では前進しているのではないか」とした。第1四半期にWOWOWオンデマンドの加入者に30歳代以下の層が多かった点については、「サッカーコンテンツを目的とした加入者に、動画配信サービスでコンテンツを見る習慣が浸透している若い層が多かったことが、この結果につながったと認識している。この結果が一般的に続くかどうかは、今後の状況をみていく必要がある」という考えを示した。

放送経由とWOWOWオンデマンド経由の加入者属性
放送経由とWOWOWオンデマンド経由の加入者属性
(出所:会見資料から)
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パラアスリートの情報発信拠点を7月23日にオープン

 WOWOWは同日の会見で、一般オープンを延期していた東京・豊洲エリアのパラアスリートに関する情報発信拠点「WHO I AM HOUSE Powered by TOKYO GAS」を2021年7月23日にオープンすることも発表した。終了は2021年9月5日を予定する。

「WHO I AM HOUSE」の外観
「WHO I AM HOUSE」の外観
(出所:会見資料から)
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 同社は2016年から国際パラリンピック委員会(IPC)との共同プロジェクトとして、「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM」を行ってきた。パラアスリートに焦点を当てるドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」を制作し放送・配信・上映を行うほか、海外アスリート招聘(しょうへい)イベントの開催、企業とのコラボレーション、映像の全国教材化、講義・講演活動など、映像を基軸とした幅広いプロジェクトの展開に取り組んできた。

 WOWOWは、パラスポーツの支援や共生社会実現に向けて様々な取り組みを行っている東京ガスの特別協賛を得て、WHO I AM HOUSEをオープンする。同施設では、「WHO I AM アスリート」たちの写真や競技用具・ウェアの展示、大型LEDモニターでの「WHO I AM」の無料上映などを行う。さらにパラスポーツにまつわる漫画やイラスト、写真などの多様なアート作品を展示する。期間限定の特別展や体験企画も実施する。

 WOWOWの代表取締役 社長執行役員である田中晃氏は、「WOWOWは、オリンピックやパラリンピックの中継を行う権利を持っていないが、WHO I AMを通じてパラリンピックムーブメントに参加している。東京パラリンピック開催の意義は、日本の未来を作る子供たちに大会を通じて刺激を受けてもらい、より良い社会を作ることにつなげるという点に尽きる。WOWOWとしては他のメディアと一緒になって、東京パラリンピックを日本の将来にとって素晴らしい大会として残したい」と述べた。