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 米Allegro MicroSystems(アレグロ マイクロシステムズ)は、GMR(Giant Magneto Resistive)方式を採用したギア歯速度センサーICを発売した ニュースリリース 。強磁性体で作られたギアの回転速度測定に向ける。具体的な応用先は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)、電動バイクのトランスミッション(変速機)のほか、回転速度の測定が必要な産業用電子機器などである。

GMR方式を採用したギア歯速度センサーIC
GMR方式を採用したギア歯速度センサーIC
(出所:Allegro MicroSystems)
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 特徴は、新製品とギアのエアーギャップ(間隔)が最大4.5mmと広くても測定できる点にある。同社によると、「ホール効果素子を使う従来品に比べると、エアーギャップを50%広げられる。業界で最も広いエアーギャップを実現した」という。エアーギャップを広げられれば、設計の自由度が高まるほか、設計マージンや製造時の許容誤差を大きくできる。このため、「構造の複雑さや外形寸法、重量、コストなどを低減できる」(同社)。

新製品の使用例
新製品の使用例
(出所:Allegro MicroSystems)
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 新製品の型番は「ATS19480」である。GMRセンサー素子のほか、フロント・エンド・アンプやA-D変換器、デジタル制御回路、出力用電流発生器、EEPROMなどを1チップに集積した。同社独自の測定アルゴリズムによって、機械的な振動などによるエアーギャップの大幅な変化や温度ドリフトなどで発生する測定結果の変動分を自動的に補償できるという。さらに測定結果から、浮遊磁界によるコモンモード成分を除去する機能をもつ。

新製品の内部ブロック図
新製品の内部ブロック図
(出所:Allegro MicroSystems)
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 動作診断機能を備えているため、自動車の機能安全規格「ISO 26262 ASIL-B」に準拠できるという。電源電圧は+4~24V。パッケージは3端子SIPで、バックバイアス用磁石を内蔵した。動作温度範囲は−40~+150℃である。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。