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 ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)は2021年7月13日、2030年に向けたグループ戦略を発表した(図1)。2030年に世界販売の5割を電気自動車(EV)にする(図2)。2040年には、主要市場で販売する新車のほぼ100%をゼロエミッション(排ガスゼロ)車にする計画である。

図1 VW社長のHerbert Diess(ヘルベルト・ディース)氏
図1 VW社長のHerbert Diess(ヘルベルト・ディース)氏
2030年に向けたVWグループの戦略を発表した。(出所:VW)
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図2 VWグループの世界販売におけるEVの比率
図2 VWグループの世界販売におけるEVの比率
2030年に世界販売の5割をEVにすることを目指す。(出所:VW)
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 VWは、今後2~3年でEVによる利益が内燃機関(ICE)車と同等になると予想する(図3)。EV専用プラットフォーム(PF)を使ったEVの生産規模を拡大するほか、電池のコスト低減も寄与する。これらにより、VWは2025年の売上高利益率の目標を、これまでの7~8%から8~9%へ引き上げることを明かした。

図3 VWグループはEVによる利益が内燃機関(ICE)車と同等になると予想
図3 VWグループはEVによる利益が内燃機関(ICE)車と同等になると予想
EV専用PFの共用化やEVの生産規模の拡大、電池のコスト削減などが寄与する。(出所:VW)
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 EV専用PFに関しては、グループ全体で共用する次世代のPF「SSP(Scalable Systems Platform)」を使ったEVの生産を2026年以降に始める。SSPは、VWの「ID.ファミリー」が採用するEV専用PF「MEB(Modular electric drive matrix)」や、傘下のドイツAudi(アウディ)とドイツPorsche(ポルシェ)が共同開発したEV専用PF「PPE(Premium Platform Electric)」の後継として位置づける(図4)。

図4 次世代のEV専用PF「SSP」はVWグループ全体で共用
図4 次世代のEV専用PF「SSP」はVWグループ全体で共用
2026年以降に「SSP」を使ったEVの生産を始める。(出所:VW)
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 VWは同日、中国の電池メーカーである国軒高科(Gotion High-Tech)とEV向け電池を生産することも発表した。2025年にドイツのザルツギッターで生産を始める。