PR

 ANAホールディングス子会社のavatarin(アバターイン、東京・中央)は2021年7月15日、遠隔操作ロボットを使用した個人向けサービスのベータ版を同年秋に始めると発表した。観光スポットや商業施設などに置いてある遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」を、利用者が15~30分といった単位でレンタルしてインターネット経由で自由に操作し、あたかも現地を歩き回っているように観光体験などができる。

avatarinの遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」
avatarinの遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」
(出所:avatarin)
[画像のクリックで拡大表示]

 ベータ版提供に先駆け、7月16日から無料のトライアルキャンペーンを展開する。箱根ガラスの森美術館や新屋島水族館、avatarinが運営するnewmeのトレーニングセンターなど計5施設に置いたnewmeを利用者がレンタルし、手持ちのパソコンから操作しながら施設内の展示物や生き物を鑑賞できる。

avatarinが運営する「newmeトレーニングセンター」。利用者がインターネット経由でnewmeの遠隔操作などを体験できる
avatarinが運営する「newmeトレーニングセンター」。利用者がインターネット経由でnewmeの遠隔操作などを体験できる
(出所:avatarin)
[画像のクリックで拡大表示]

 個人向けサービスのほか、法人向けにも有料のサービスメニューを用意し、7月15日から予約を受け付ける。企業内の業務利用を想定した「プライベートプラン」と、企業がavatarinのプラットフォームを利用して一般消費者向けにBtoBtoCサービスを提供するための「パブリックプラン」という2種類のプランを用意した。価格は前者が個別見積もり、後者が月額7万6780円(税込み)。

 同社はこれまでも沖縄美ら海水族館や三越伊勢丹などと協業し試験サービスを展開してきた。今回のベータ版により不特定多数の利用者が各地に置かれたnewmeの1台を選んでレンタル可能になり、同社が目指してきたプラットフォームサービスの本格展開の形に近づきつつある。

 遠隔操作ロボットのnewmeはavatarinが開発した。本体底部の車輪を遠隔操作で動かして前進・後退・方向転換できる。本体上部のディスプレーとカメラ、マイク、スピーカーなどにより、操作している人と現地にいる人が会話できる。通信機能は無線LANと4G(第4世代移動通信システム)に対応する。バッテリー駆動時間は約6時間。

 newmeは2019年10月の展示会「CEATEC 2019」で初期モデルを披露していたが、今回のベータ版提供開始に合わせて設計を全面的に刷新。外観は初期モデルとほぼ同様だが、バッテリー駆動時間を延ばしたりカメラモジュールを2個搭載したりといった改良を施した。デンケン(大分県由布市)の工場で量産体制を整えている。