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 フィンランドNokia(ノキア)は2021年7月14日、エストニアのサイバーレンジ(Cyber Range、サイバー攻撃に対する各種防御演習を行うための仮想演習システム)強化に向けて、5Gプライベートネットワークを提供すると発表した。エストニア国防省のサイバー攻撃防衛プロジェクトの一環となる。クラウド型プライベートモバイルネットワークプラットフォーム「Nokia Digital Automation Cloud」を利用した5G SA(Standalone)プライベートネットワークを提供する。

(出所:NokiaのTwitter)
(出所:NokiaのTwitter)
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関連プレスリリース: Nokia builds 5G standalone network extension for Estonian Cyber Range

 Industry 4.0に向け、産業界のデジタル化が進む一方で、新たなサイバー攻撃による被害も増加している。ネットワークやデータ、国家の重要インフラなどをこうした脅威から守るために、世界中の軍事防衛機関が、サイバーセキュリティー演習に多くの予算を投じるようになってきている。

 こうした演習施設には、5Gをはじめとする数々の最新技術が備えられている。今回の強化対象となるサイバーレンジでは、Nokiaの高速、超低遅延の5Gプライベートネットワークを導入し、リアルタイム性の高いアプリケーション実行を可能にする。この環境下で、サイバー攻撃に関する物理的、仮想的なシミュレーションを行うことで、重要インフラシステムを保護する各種ツール開発が可能になる。

 このサイバーレンジに不可欠のインフラは、エストニアのタルトゥ大学と米国のIoT関連ソフトウエア開発会社Thinnect、エストニアのサイバーセキュリティー関連サービス会社Cybexer Technologies、NATO Cooperative Cyber Defence Center of ExcellenceとElisa Estoniaが提供する。この研究は欧州地域開発基金(European Regional Development Fund)が進める研究開発支援プログラム「RITA」を通じてエストニア研究評議会(Estonian Research Council)から資金提供されている。