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 英GKNオートモーティブ(GKN Automotive)は2021年7月20日、800Vに対応した次世代の電気駆動システム「eDrive」を開発中であることを明らかにした。すでに実際の条件下で試験しているという。

800V対応を目指す電気駆動システム「eDrive」
800V対応を目指す電気駆動システム「eDrive」
(写真:GKN Automotive)
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 同社のeDriveシステムは、モーター、減速機、インバーター、ソフトウエアなどを統合したもの。現行のeDriveシステムは、すでに主要自動車メーカー4社の10ブランドに供給され、13車種の電動モデルに搭載されているという。

 電気自動車(EV)の需要は世界中で急増しているものの、依然として電池の充電時間の長さや航続距離の短さが普及の障害になっている。こうした問題は、電池の電圧を800Vにすることで改善できることから、将来的に800Vシステムの採用を目指す自動車メーカーも増えている。

EVレースの先端技術をすぐに量産車に適用
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(写真:GKN Automotive)
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 800Vシステムを使うことで、充電時間の短縮や性能の向上が見込め、システム効率の向上により航続距離の拡大にもつながる。また、長い航続距離を必要としない車両では、電池システムを小型にするという選択も可能になる。これらは、車両の質量低減やコスト削減につながる。

 同社は、EVレース「Formula E」に参戦するレーシングチーム「Jaguar Racing」のパートナーとなっている。競争の激しいモータースポーツで絶え間なくテストすることにより、電池や駆動システムの効率とパフォーマンスの向上を続けているという。次世代eDriveの開発にもFormula Eでの経験が生かされているという。Jaguar Racing向けに開発された最先端の技術の中には、今後3年以内に量産車に搭載されるものもあるとした。