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 全国の市区町村で、2021年7月26日から海外への渡航者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の発行が始まった。政府は紙による申請の事務フローを整備し、電子申請は検討中としていた。しかし、神戸市や浜松市など一部自治体では住民の利便性向上のため、オンライン申請を独自で用意した。

 ワクチン接種証明書は海外渡航のために必要な人を対象に、住所地の自治体が発行する。多くの自治体では現状、窓口に出向いたり郵送したりして申請した人に対して、紙の証明書を交付している。

 神戸市は窓口や郵送ではなく、同市で独自に運用するオンライン申請システム「e-KOBE(神戸市スマート申請システム)」を使った申請に一本化した。2020年度に整備したシステムで、26日からの開始に間に合うようすぐに準備ができたうえ、「案内にそって利用者が簡単に入力できるシステム」(神戸市担当者)なのがその理由だ。ワクチン接種証明書の発行には、あらかじめユーザー登録をした上で、パスポートや接種券などの画像ファイルを提出する。

 浜松市はWebサイトと郵送で申請を受け付けている。Webフォームはトラストバンクの自治体向けWebフォームである「LoGoフォーム」を活用している。パスポートや接種券、本人確認書類などの画像ファイルを添付して申請する。

 自治体がワクチン接種証明書の発行をするには、政府が2021年4月にクラウド上に構築した「ワクチン接種記録システム(VRS)」を活用し、接種記録の照会や証明書を出力する。ワクチン接種証明書の事務フローを取りまとめる内閣官房は、オンライン申請やデジタル交付、アプリの利用などを今後予定しているが、具体的な開始時期は未定としている。

政府の想定では、現状は紙申請・紙交付のみ
政府の想定では、現状は紙申請・紙交付のみ
出所:厚生労働省
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