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 米PTC社長兼CEOのJames E. Heppelmann氏は2021年7月20日、オンラインで会見し「デジタル技術は品質保証にも役立つと思う」などと語った。同氏は、PTCのオンラインインベント「LiveWorx 2021」で「デジタルが現実を変える」と題して講演しており、その中で「デジタルが現実を定義する」「デジタルが現実を管理する」「デジタルが現実を連携させる」など、現実をよりよくするための手段としてデジタル技術がさまざまな局面で有効、との認識を示している。その一環として、検査の正しい実行などの現実の品質を保証する点でデジタル技術がどう役立つか、という記者の質問に回答する形で語った。

図 オンラインで会見に応じるJames E. Heppelmann氏(右)
図 オンラインで会見に応じるJames E. Heppelmann氏(右)
左はCorporate Communications担当Senior DirectorのGreg Payne氏。(出所:PTC)
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 同氏は「日本の製造業は高い品質を実現していることで世界に知られているし、先進的な企業はさらに品質の改善に向けて努力を続けている」とした上で「製品の性能が設計通りに出せるかをシミュレーションで確認したり、コンピュータービジョンによって組み立て工程での作業が正しく実行できているかを確認したり、というデジタル技術の活用は有効と思う」と説明。さらに「(工程の管理で検査をなくせるという考え方もあるが)検査の工程もやはり重要で、顧客のオーダーによって異なっているオプションを確認するなどの場面でも、デジタル技術による検査の支援には意味がある」とも指摘した。

 会見で同氏は、PTCが手掛けるCADなどの設計ソフトをクラウドベースに移行する方針も明らかにした。PTCは現在、高機能の3D-CAD「Creo」と、機能が限られるが手軽に使えるCAD「Onshape」を手掛けており、Onshapeはクラウドでのサービス(SaaS)で提供している。このOnshapeのクラウド基盤「Atlas」で今後Creoも利用可能にしていく方針という。ユーザーのコンピューター上で動かす従来の提供形態(オンプレミス)も並行して継続する。