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 伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を支援するソリューションとして、材料解析シミュレーションと人工知能(AI)を組み合わせた「材料開発プラットフォーム」の提供を開始した。電池や半導体などの材料開発の効率化を図れる。

伊藤忠テクノソリューションズのニュースリリース

 同プラットフォームでは、材料解析シミュレーションによる計算科学データをベースに、機械学習やニューラルネットワークを中心とするAI技術を活用して、求められる物性を持つ素材の候補を割り出す(図)。具体的には、ナノスケールで解析シミュレーションを実行するクラウドサービス「Exabyte.io」(エクサバイト・アイオー)の計算科学データを用いて、AIが材料の分子構造や特性を学習。これにより、材料物性の予測モデルを構築する。

図:「材料開発プラットフォーム」のイメージ
図:「材料開発プラットフォーム」のイメージ
(出所:CTC)
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 予測モデルに数値を入力すれば、従来は数カ月かかっていた物性予測が数秒で完了する。このため、自動車や輸送機械、電機・精密機器、エネルギー、ヘルスケア・医療などの分野において、材料開発の期間を縮められるとしている。

 同プラットフォームで利用するExabyte.ioは、固体の物性に関する解析やモデリングによって材料の設計・開発を支援するクラウドサービス。ナノ解析で用いられる第一原理計算や分子動力学計算などをブラウザー上で実行できるため、解析にかかるシステムやソフトなどへの投資を抑えられる。米国の大規模結晶データベース「Materials Project」とも連携しており、元素を入力するだけで関連する全ての結晶データの取得が可能。解析時間の大幅な短縮が期待できる。開発は米Exabyte(エクサバイト)で、CTCは2018年に取り扱いを開始した。

18年3月16日付のニュースリリース

 CTCは、熱力学に基づくミクロ組織の諸性質に関する予測から、マクロスケールの機械特性の予測まで、コンサルティングや技術サポートを含む材料解析ソリューションを提供している。これらに加えてAIビジネスで蓄積したノウハウも生かし、材料開発プラットフォームを開発したという。