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 トレックス・セミコンダクターは、車載機器向け降圧型DC-DCコンバーターICの新製品を発売した ニュースリリース 。車載用バッテリーの12V出力を+3.3Vなどの低い電圧に直接変換する。新製品は外形寸法が1.8mm×2.0mm×0.6mmと小さいUSP-6Cパッケージに封止する。同社によると、「こうした用途に向けた車載機器用降圧型DC-DCコンバーターICでは業界最小クラス」という。新製品は車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。

 「従来、車載用バッテリーの12V出力を低い電圧に変換する用途では、リニアレギュレーターICが使われていた」(同社)。今回の新製品は、このリニアレギュレーターICの置き換えを狙う。「新製品を使えば、電力損失と実装面積それぞれをリニアレギュレーターIC使用時の1/2に削減できる」(同社)。具体的な応用先は、ボディー制御用電子制御ユニット(ECU)や、車載インフォテインメント機器、ドライブレコーダー、車載カメラ、ETC(Electronic Toll Collection System)車載器などである。

1.8mm×2.0mm×0.6mmと小さい車載用DC-DCコンバーターIC
1.8mm×2.0mm×0.6mmと小さい車載用DC-DCコンバーターIC
(出所:トレックス・セミコンダクター)
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 新製品の型番は「XD9707/XD9708シリーズ」である。同期整流方式を採用する。ハイサイドスイッチとローサイドスイッチはどちらも集積した。入力電圧範囲は+3.0〜36.0V。出力電圧は+1.8〜12.0Vの範囲で、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。最大出力電流は600mA。スイッチング周波数は2.2MHzである。変換効率は+12V入力、+5V/300mA出力のときに85%。出力電流が1mAの軽負荷時でも74%と高い変換効率が得られるとする。

 XD9707シリーズとXD9708シリーズの違いは、スイッチング素子の制御方式にある。XD9707シリーズは通常負荷時と軽負荷時どちらもPWM制御方式を採用する。一方、XD9708シリーズは、通常負荷時はPWM制御方式だが、軽負荷時はPFM制御方式に自動的に切り替わる。自動復帰が可能な過電流制限機能や、サーマルシャットダウン機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを備える。パッケージは、USP-6Cのほかに5端子SOT-89を用意した 動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに、2製品どちらも量産を始めている。参考単価は100円(税込み)である。