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 日本IBMは2021年7月28日、割れや欠けのある豆腐を判定する人工知能(AI)の開発を支援し、四国化工機で同AIを用いたシステムが6月に稼働を開始したと発表した。2018年に概念実証(PoC)を始め、AIによる検品業務の自動化は豆腐業界初という。これまでは1ライン3名態勢で目視検査していたが、無人で検品できるようになった。

 稼働を開始したAIラインピッキングシステムは、GUI操作で画像判別AIモデルを開発できる「IBM Maximo Visual Inspection」を活用して開発した。豆腐の良品と不良品の見た目の違いを特徴量として学習させることで、検品対象の豆腐画像に対して良品か不良品かの判定とともに、確信度スコアを表示する。複数のカメラによって豆腐の上面、側面、底面、分割パックの内側も検査でき、検品作業の速度や精度の向上、コスト削減につなげる狙いだ。

 豆腐業界は原材料の値上がりや後継者不足などの理由で、地域密着型の個人商店から広域流通に対応できる企業に集約する流れがある。さらに2020年、国の基準改正で豆腐の常温流通が可能になったことにより、無菌充填豆腐の製造技術を持つ四国化工機への需要が増加しているという。そこで同社は豆腐の品質向上などを目指し、AIや無人搬送のフォークリフトなどを備えたスマートファクトリーを6月に本格稼働させた。