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 リコー電子デバイスは、最大入力電圧が最大+60Vと高い降圧型DC-DCコンバーター制御ICを発売した ニュースリリース 。+60Vの入力電圧を、車載/産業機器のマイコンやSoC(System on a Chip)、センサーなどに供給する+1.8Vや+3.3V、+5.0Vといった低い電圧に一気に変換できる。具体的な応用先は、マイルドハイブリッド車や電動バイク、電動キックスケーター、5G(第5世代移動通信システム)用無線通信基地局、データセンター、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)、PoE(Power over Ethernet)受電システムなどである。

+60V入力が可能な降圧型DC-DCコンバーター制御IC
+60V入力が可能な降圧型DC-DCコンバーター制御IC
(出所:リコー電子デバイス)
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 新製品は。ハイサイドとローサイドのパワーMOSFETを外付けして使用する。入力電圧範囲は+5〜60V(最大定格は+80V)。出力電圧は+1.0〜16.0Vの範囲において、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。+24V出力や+48V出力の車載バッテリー、+48Vの直流配電バスなどを入力電源とした降圧型DC-DCコンバーター回路を構成できる。「新製品を使えば、+48V入力を+5.0Vに1ステップで変換でき、しかも85%と高い変換効率が得られる。+48Vを+12Vを経てから+5.0Vに変換する従来の2ステップ方式では変換効率は68%程度だった」(同社)。

1ステップと2ステップの変換効率の比較
1ステップと2ステップの変換効率の比較
(出所:リコー電子デバイス)
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 通常負荷時(重負荷時)、新製品はPWMモードで動作する。軽負荷時は、そのままPWMモードで動作させるか(強制PWMモード)、もしくはVFM(Variable Frequency Modulation)モードに切り替えるかのどちらかを選べる。VFMモードに切り替えれば、軽負荷時でも比較的高い変換効率が得られる。例えば、+48V入力、+5.0V・1mA出力のときの変換効率は73%程度を確保できる。

新製品の変換効率特性
新製品の変換効率特性
(出所:リコー電子デバイス)
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 新製品の型番は「R1260シリーズ」。フィードバックループの制御方式は電流モード。スイッチング周波数は150k〜600kHzの範囲でユーザーが設定できる。放射電磁ノイズのピーク値を抑えるスペクトラム拡散クロック(SSCG)機能を搭載した。拡散率は−7.2%である。パッケージは外形寸法が5.2mm×6.2mm×1.45mmの18端子HSOP。動作温度範囲は車載品と産機品が−40〜+125℃、民生品が−40〜+105℃である。1000個購入時の参考単価は550円(税込み)である。新製品のこのほかの主な特性は下表の通りである。

新製品の主な特性
新製品の主な特性
(出所:リコー電子デバイス)
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