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 トヨタ自動車は2021年8月1日、「ランドクルーザー40系」の部品を復刻すると発表した(図1)。「走る・止まる・曲がる」に関わるエンジンや駆動系、排気系などの部品が対象で、22年初めをめどに再販売を始める予定である。同モデルのユーザーから届いた欠品を不安視する声に応え、顧客のつなぎ止めを図る。

図1 トヨタ「ランドクルーザー40系」
図1 トヨタ「ランドクルーザー40系」
生産は1960年から84年。(出所:トヨタ自動車)
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 過去に生産した車両の部品を再販売する「ヘリテージパーツプロジェクト」の一環として、40系の部品の復刻に取り組む。「A70/80スープラ」(同1986〜93年/1993〜2002年)、スポーツカー「2000GT」(販売期間:1967〜70年)に続く第3弾。

 トヨタでランドクルーザーの開発に従事してきたMidsize Vehicle Company MS製品企画ZJ主査の小鑓貞嘉氏は、「顧客が安心して安全に乗っていただけるように、要望が多く必要性の高い部品を復刻する」と述べた。

 トヨタは、同日から特設のWebサイト内にアンケートフォームを設けることも発表した(図2)。次に復刻する部品の選定に役立てる。また、ランドクルーザーの部品の復刻は、40系以降の車両でも検討を進めるという(図3)。

 40系は、1951年発売の「BJ型」、55年発売の「20系」に次いで登場した3代目。現在の「Light Duty」「Heavy Duty」「Station Wagon」の3モデルに分かれる分岐点であると同時に、「ランドクルーザー」ブランドが海外へ進出して信頼を得るうえで重要な役割を果たしたシリーズでもある。

 24年間で100万台を販売。耐久性や悪路での走行性能などに加えて「直しやすさ」(小鑓氏)も評価され、長く乗り続けられている。現在も日本や米国、中南米、オーストラリアを中心に「5%くらいが残っていると推測できる」(同氏)。

 しかし、近年は補給部品が欠品になっているケースが増えており、同社には「今乗っているランクルにもう乗れなくなるかもしれない」という不安の声が寄せられていた。そこで同社はランドクルーザーの専門ショップやファンクラブの代表にヒアリングし、40系の部品のうち重要機能部品の復刻を決めた。現在、サプライヤーと復刻に向けた調整を進めているという。

図2 トヨタの復刻部品に関する特設サイト
図2 トヨタの復刻部品に関する特設サイト
アンケートフォームを用意し、復刻部品の要望を募る。(出所:トヨタ自動車)
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図3 ランドクルーザーの各車両の発売時期と外観
図3 ランドクルーザーの各車両の発売時期と外観
トヨタは40系以降の車両でも部品の復刻を検討する。(出所:トヨタ自動車)
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