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 NECは2021年7月30日、2021年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高に相当する売上収益は前年同期比10.9%増の6519億円、調整後営業利益は同163億円増の105億円と増収増益だった。国内事業・海外事業ともに増収で、国内はITや5G(第5世代移動通信システム)事業が堅調で、海外はデジタル政府やデジタル金融を中心に事業が拡大した。

 増益について森田隆之社長兼CEO(最高経営責任者)は「市況回復や実業改善で253億円のプラス影響があり、増益となった」と話した。一方で「景気に対する新型コロナ感染拡大の影響は大きい」と指摘。運輸や消費財メーカー、中小・地方の企業などが打撃を受けているとした。

NECの森田隆之社長兼CEO(最高経営責任者)
NECの森田隆之社長兼CEO(最高経営責任者)
(撮影:日経クロステック)
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 セグメント別では、金融・流通向けの「エンタープライズ」セグメントでは売上収益は同19.0%増の1369億円、調整後営業利益は同33億円増の59億円だった。「業界ごとにまだら模様ではあるが、大手流通と金融、中央省庁向けが堅調だった」(森田社長兼CEO)。製造業向けは前年度並みにとどまった。

 2022年3月期の業績予想は据え置いた。売上収益は同0.2%増の3兆円、調整後営業利益は同232億円減の1550億円を見込んでいる。

 NECはグローバル5Gの分野で海外大手通信向けの事業を拡大している。英Vodafone Group(ボーダフォン)から商用Open RANにおける5G基地局装置のパートナーに選定されたと2021年6月に発表。同月にはドイツのDeutsche Telekom(ドイツテレコム)のOpen RANプロジェクトに5G基地局装置を提供するとも発表した。NECの森田社長兼CEOは「メガオペレーターのパートナーの一員に選ばれた意義は大きい」とした。