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 NTNは、産業用IoT(Internet of Things)プラットフォーム「Edgecross」に対応した「軸受診断エッジアプリケーション」を開発し、無料体験版の提供を開始した。軸受の近くに設置した振動センサーからデータを収集し、軸受の状態を診断する()。診断結果は3~10秒ごとに更新されるため、短い時間に現れる変化も捉えられる。

図 軸受診断アプリケーションの構成例
図 軸受診断アプリケーションの構成例
軸受の近くに振動センサーを設置し、データロガーで振動データを収集する。アプリケーションとEdgecross基本ソフトを搭載した産業用パソコンでデータを処理・分析して軸受の状態を診断し、結果を4段階で表示する。(出所:NTN)
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* NTNのニュースリリース

 振動データを常時監視し、診断開始時点を基準に状態レベルを4段階で出力する。最大16チャンネルでデータを収集・診断し、同時に確認できる。

 導入・運用に当たり、インターネットへの接続は不要。そのため、データを外部に出したくない場合や、ネットワーク環境が整っていない現場でもアプリを使える。診断対象の軸受や運転状況の情報設定なしで動作し、NTN製以外の軸受にも適用できる。ただし、診断できる軸受の種類や回転速度の範囲には限りがある。

 同社は、軸受の損傷を検知したり、損傷の進展をモニタリングしたりする技術・ノウハウを生かして、軸受診断アプリを開発した。加えて、大型風力発電装置向けの状態監視システム「Wind Doctor」で採用した軸受診断アルゴリズムも活用しているという。

 Edgecrossは、FA機器とITシステムを連携させるエッジコンピューティング領域のソフトウエアプラットフォーム。同プラットフォームを利用することで、新旧やメーカーを問わず、さまざまな機器・装置・ライン・セルのデータを収集・活用できる。提供は、生産現場のIoT化を推進する業界団体「Edgecrossコンソーシアム」。同コンソーシアムはオムロン、トレンドマイクロ、NEC、日本IBM、日本オラクル、日立製作所、三菱電機の7社が幹事を務め、NTNを含む360以上(2021年5月31日現在)の企業・大学が参画している。

 軸受診断アプリの無料体験版の利用は、同コンソーシアムの「Edgecrossマーケットプレイス」から申し込める。使用期間は22年3月末まで。アプリの使い勝手などに関するヒアリングへの協力、ソフト使用許諾への同意が必要だ。