PR

 IDECとアルプスアルパインは、FA(ファクトリーオートメーション)・産業機器向けの製品を開発・製造する合弁会社を2021年9月に設立する。両社が持つHMI(Human Machine Interface)や安全、センシング、無線・通信などの技術や知見を活用し、FA・産業機器向けの新製品の開発・製造や事業立案、ソリューションビジネスなどを展開する。

IDECのプレスリリース アルプスアルパインのプレスリリース

 IDECは、FA・産業機器におけるHMIおよび安全関連の機器に強みを持つ。一方、アルプスアルパインは、ゲーム機やスマートフォンなどのコンシューマー製品や車載向け製品のHMIを得意としている。新会社では、双方の強みを生かして産業機械向けの製品を開発するとともに新たな事業を探る。

 新会社の名称は「IDEC ALPS Technologies」(大阪市)。資本金は1億円で、出資比率はIDECが51%、アルプスアルパインが49%。代表取締役社長にはIDECの常務執行役員技術開発・環境担当の錦 朋範氏が就く。

 「市場ではさまざまな技術が融合し、新たなビジネスモデルが次々と生まれる時代。いち早くチャンスをつかむために、異なる強みを持つパートナーと連携することにした。IDECは効果的な関係を築ける相手と確信している」。アルプスアルパイン代表取締役社長執行役員CEOの栗山年弘氏は、新会社設立の背景と新事業の展開に対する期待をこう語った。

合弁会社設立の狙い
合弁会社設立の狙い
FA向けのHMI機器に強いIDECと、民生品・車載向け製品に強いアルプスアルパインの技術や知見を持ち寄って、新たなFA・産業用途に向けた機器を開発する。(出所:Web取材からキャプチャー)
[画像のクリックで拡大表示]

年商100億円目指す

 新会社では、まず22年度後半に新製品の市場投入を目指す。開発は既に始まっており、6人ほどが専従で開発に当たる他、両社から20人ほどの人員が支援に当たるという。「最終的には、100億円規模の事業を作りあげたい。さらに、将来はさまざまな協業やM&A(合併・買収)も探っていく可能性もある」(IDEC代表取締役会長兼社長の舩木俊之氏)。

 IDECは、従来、FA向け機器を開発・製造しているが、「どちらかというと汎用品で事業展開してきた。(新会社では)ターゲットを絞って差異化した高付加価値製品を造り、顧客の満足度向上につなげたい」(舩木氏)との狙いがある。一方、アルプスアルパインは、コンシューマーや車載製品などの民生機器をコア事業としつつ、近年は産業向け製品への参入を図っていた。新会社を足がかりに産業向け製品の事業拡大を加速させたいとの思惑がある。「FA・産業機器向けのソリューション事業を展開したいが、そういう市場に対する知見をIDECから学びたい」(栗山氏)。

開発を狙う製品や市場
開発を狙う製品や市場
FA・産業向けにHMIや安全機器などを開発する。特定ニーズに特化した高付加価値製品で事業の高収益化を狙う。(出所:アルプスアルパイン)
[画像のクリックで拡大表示]