PR

 村田製作所は2021年7月29日、2022年3月期第1四半期の決算を発表した。自動車の生産台数が回復傾向にあることや、今後の生産増加に備えた部品の取り込み需要に支えられ、主力の積層セラミックコンデンサーがカーエレクトロニクス向けやスマートフォン(スマホ)向けで大幅に売上を伸ばした。加えて、表面波フィルターやインダクター、高周波モジュールがスマホ向けに伸びた。これにより、売上高は前年同期比34.5%増の4395億5700万円、営業利益は同104.7%増の1050億6900万円となった。四半期の純利益は、772億1800万円で過去最高を更新した。

発表資料(PDF) 2022年3月期 第1四半期決算短信[米国基準](連結)

 1Q決算の実績と旺盛な部品需要の見通しを踏まえ、通期の業績予想も上方修正した。前回の予想よりも、売上高は700億円増の1兆7300億円、営業利益は450億円増の3650億円とした。設備投資額も、需要の拡大が期待できる製品の生産能力を増強するため、1600億円から1700億円に増額する。

半導体不足の正常化は22年と予測

 好調な数字が並ぶ一方、部品需要(数量)の予測ではスマホ向けと自動車向けを下方修正した。半導体不足の影響を受けるセットメーカーで、生産が減少すると見込んでのことだ。ただし、「足元ではセットメーカーによる挽回生産に向けた取り込みが強く、業績へのマイナス影響はそこまで大きくないと考えている」(広報部)という。

 同社では、コネクティビティーモジュールなど、一部のモジュール製品がICの調達難で生産制約を受けている。半導体不足は下期にかけて徐々に回復し、正常化は22年に入ると予測している。