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 米Qualcomm(クアルコム)は通信事業者などに義務付けられている緊急通報時の発信者位置情報提供をサポートする「Qualcomm Location Suite」を強化する。2021年7月27日付けの同社ブログで解説している。Qualcomm Location Suiteは、同社Snapdragonシリーズのモバイルプラットフォーム(Snapdragon Mobile Platform)、モデム-RFシステム(Snapdragon Modem-RF System)などで構成されており、米国をはじめ世界の緊急時位置情報提供サービスに過去20年間にわたって採用されている。

(出所:Qualcomm)
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関連ブログ: Qualcomm Location Suite ups support for emergency services

 火災発生時や事故発生時などの緊急事態では、消防士や救急隊員が現場に到着する時間が遅くなればなるほど、人的被害が拡大する。救助を求める電話の発信源を迅速かつ正確に特定する位置情報技術は、こうした被害を最小限に食い止めるために不可欠となる。Qualcomm Location Suiteは、Snapdragon Mobile PlatformやSnapdragon Modem-RF Systemと統合した位置情報特定ソリューションとして、過去20年間にわたって、米国をはじめ、世界の緊急時位置情報通信サービスを支援してきた。米国においては、FCC(Federal Communications Commission、米国連邦通信委員会)のE-911規制に準拠するものとなっている。なお、E-911規制は、FCCが1990年代に、移動通信サービスプロバイダー各社に、緊急通報時の発信源情報を自動的に公共安全機関に提供するよう求めたことに端を発する。

 Qualcomm Location Suiteは、チップセット、ソフトウエアに加えクラウドサービスとオペレーターによるサポートも含めたソリューションを提供。GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)とネットワークベースのポジショニング、センサーを用いて現在値を割り出すdead reckoning(推測航法)を組み合わせることで、高効率で迅速な位置情報提供を可能にする。

 緊急通報着信時、通信事業者は、GPSなどの測位技術と無線信号の三角測量などを組み合わせて発信者の位置情報を提供するが、Qualcomm Location Suiteを使うことで、さらに信頼性の高い情報提供が可能になる。Qualcommでは、全米統一の高性能な位置情報提供を実現するために、通信事業者、メーカー、プロバイダーらと協力して、スマートフォン、モバイルホットスポット、CPE(Customer Premises Equipment、顧客構内装置)などへのQualcomm Location Suite導入を進めている。