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 ソフトバンクは2021年8月4日、2021年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高は前年同期比15.7%増の1兆3565億円、営業利益は同1.1%増の2830億円と、増収増益だった。通信料金の引き下げによる減収影響をLINEの子会社化や端末販売の回復、法人事業の拡大などで補った。

 セグメント別に見ると、モバイルやブロードバンド、電力、端末販売などで構成する主力の「コンシューマ事業」の売上高は前年同期比10.8%増の6932億円だった。新型コロナウイルス禍で低迷していた携帯電話端末の販売が回復した。ただし、割安な料金プランの投入などでARPU(契約当たり月間平均収入)が減少し、営業利益は同2.6%減の1845億円となった。

 コンシューマ事業に続く収益の柱である「ヤフー・LINE事業」はLINE子会社化に伴い、売上高が前年同期比36.3%増の3734億円、営業利益が同1.5%増の514億円に拡大した。成長領域と位置づける「法人事業」も売上高が同5.5%増の1715億円、営業利益が同23.2%増の385億円と順調に伸びている。

 質疑応答では、同社が2021年3月に提供を始めたオンライン専用ブランド「LINEMO」に対する質問が相次いだ。宮川潤一社長は現状の契約数について「50万に満たない状況」と明らかにした。その理由について「低廉な料金を求める人が(サブブランドの)ワイモバイルに流れており、(ワイモバイルの)加入数は約700万まで積み上がっている。つまりLINEMOとワイモバイルを合わせると、七百数十万人が低料金のユーザーだと捉えている」と説明した。目下の料金競争で最前線となっている小容量・低価格帯のプランについては、LINEMOとワイモバイルを組み合わせて攻める考えを改めて示した。