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 製粉大手のニップンは2021年8月16日、7月9日に公表したシステム障害についての続報を発表した。同社が保管する企業情報や個人情報の一部が流出した可能性があり、8月16日までに提出予定だった2021年4~6月期決算の提出も11月15日までに延期する。システムの復旧には全面的なネットワーク環境の見直しやサーバーの再構築、会計データの再取得などが必要で、早期の復旧は難しいという。

 外部専門家による調査で、ニップンのサーバー内に管理されていた企業情報や個人情報の一部が流出した可能性があることが分かった。具体的な情報漏洩の事実は確認されていないものの、調査を継続して漏洩があった場合は速やかに公表するとしている。

 ニップンによると、システム障害はグループ子会社のシステムがサイバー攻撃を受けたために起こった可能性が高いという。ニップンは被害拡大を防ぐため全サーバーの停止と社内外ネットワークの遮断を実施し、基幹システムをはじめとする全ての社内システム、データが保管されている共有ファイルサーバーへのアクセスができない状態が続いている。

 8月16日までの調査で、障害の発生したシステムの全てのサーバーのボリュームもしくはサーバーの内部に格納された電子ファイルの大部分が暗号化されており、システムの起動そのものができないこと、さらにはサーバーの早期復旧に有効な手段が現状確認されていないことが分かっている。システムのデータバックアップを管理するサーバーも同様の状況で、データ復旧に有効な技術的手段も見つかっていない。

 ニップンは、外部専門家から「これほど広範囲に影響を及ぼす事案は例がなく、復旧、安全性の構築までには相応の時間と労力を要するとの報告も受けている」としている。