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 トヨタ自動車は2021年8月19日、国内の全14工場で生産調整(減産)を行うと発表した。同年8月24日から9月30日までの間に、トヨタグループ14工場の27の生産ラインで断続的に稼働を停止する。東南アジアにおける新型コロナウイルス変異株の感染拡大などによって、現地からの部品調達に支障が出ているためである。

 トヨタはこれまで車載半導体不足に関しては、半導体の調達状況に応じて一部の工場で生産調整を行い、大規模な減産を回避してきた。これに対して今回は、東南アジアにおける新型コロナ変異株の感染拡大の影響によって、大規模な減産に追い込まれた()。

 変異株の感染拡大の影響は、海外の生産拠点にも波及している。複数メディアの報道によると、21年9月のグローバルの減産台数は約36万台に達する見通しで、当初(21年7月時点)の生産計画に比べて約40%の減少になるという。日本の減産台数は約14万台である。

 トヨタは21年度(21年4月~22年3月)に、870万台の世界販売(連結ベース)を計画している。今回の大規模な減産を今後の増産で挽回し、期初の販売計画を達成できるかどうかがカギになる。

生産調整を行うトヨタグループの国内工場
表 生産調整を行うトヨタグループの国内工場
(トヨタの資料を基に日経Automotiveが作成)
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