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 2021年9月1日に発足するデジタル庁で民間人の最高ポストとなる「デジタル監」に、経営学者で一橋大学の石倉洋子名誉教授を起用する方向で政府が最終調整に入ったことが2021年8月25日、分かった。日本経済新聞社が同日に「石倉名誉教授を起用」と報じたほか、政府関係者も日経クロステックの取材に対して「石倉名誉教授が有力候補になっているのは確かだ」と明らかにした。

デジタル監に就任する見通しの石倉洋子氏
デジタル監に就任する見通しの石倉洋子氏
画像出所:石倉洋子氏の公式Webサイト(yokoishikura.com)より転載
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 デジタル監は他の中央省庁で事務次官に相当する役職で、首相の下でデジタル庁を統括する「デジタル大臣」を補佐するほか、デジタル庁の業務全般を監督する。デジタル監はデジタル大臣に就任する見通しの平井卓也デジタル改革相や、デジタル監を補佐する官僚トップの「デジタル審議官」と緊密に連携し、政府のデジタル行政改革を推進していく役割が求められる。

 石倉名誉教授は1949年生まれの72歳。米国で経営学修士(MBA)と同博士(DBA)を修了したのち、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社で企業の経営戦略立案などに携わった。青山学院大学や一橋大学大学院、慶応義塾大学大学院などで教授を歴任し、資生堂などの社外取締役も務める。デジタル監への起用は、政府のデジタル改革に経営学の知見や企業での経験を取り入れる狙いとみられる。

 平井デジタル改革相は、初代デジタル監について「女性の登用を検討する。海外の同様のポストでは女性が活躍している」と発言したことがある。一方で人物像について「テクノロジーに理解がある人」とも語っていた。デジタル監に求められるスキルとのミスマッチをどう埋められるかが課題ともいえる。