欧州に進出する中国EVメーカー
NIOのES8は、6~7人乗りの大型SUVで、欧州でEVシェアが高いノルウェーに最初に導入された。Lynk & Co 01と同様にアクティブセーフティー機能が充実しており、安全機能のスコアが92%と特に高かった。緊急自動ブレーキは他車との衝突シナリオで良好に機能し、試験した状況のほとんどで衝突を回避もしくは衝撃が軽減された。また、前後席に乗員検知機能付きシートベルトリマインダー、ドライバー監視システム、車線維持システムを搭載する。さらに、カメラとデジタルマッピングを使って速度制限などの地域限定の交通制限を確認しドライバーに情報を提示するシステムを搭載している。
Euro NCAPは「最近、欧州でも比亜迪(BYD)、小鵬汽車(XPeng)、東風小康汽車の東風風光(DFSK)、Seres(旧SF Motor)などのEVが発売され、欧州にも中国製新エネルギー車の波が到来している。しかし、欧州ユーザーにとってこれらの多くは安全性が明らかになっていなかった。その中で今回試験した2モデルが示した高い安全性は、”中国製”がもはや危険や低品質を示す蔑称ではないことを示している」とコメントした。