PR

先進安全機能の標準搭載が進む

 AudiのQ4 e-tronは、ドイツVolkswagenグループのEV用プラットフォーム「MEB」を採用した大型SUVだ。すでに試験済みのMEB車であるVolkswagen「ID.4」やチェコSkoda「Enyaq」と同様に、良好な安全性能を示した。成人乗員の保護性能は93%と高かったが、脆弱な道路利用者に対する保護性能は66%にとどまった。AEBの歩行者への反応は適切だったが、サイクリストに対するシステムの応答性がやや悪く、9ポイント中4.5ポイントしか得られなかった。

自転車への応答性が悪いとされたAudi Q4 e-tron
自転車への応答性が悪いとされたAudi Q4 e-tron
(写真:Euro NCAP)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回の5車種はすべて標準装備車で試験した。数年前まで安全機能で高い評価を得るのは、オプションのセーフティーパックを装備した場合だった。安全性は消費者が高い関心を示す分野であり、緊急自動ブレーキの搭載を義務化する地域も出てくるなど、多くの先進的安全機能が標準装備される時代になってきた。