パナソニックと山万、ジョルダンは2021年9月13日、千葉県佐倉市の山万ユーカリが丘線の駅とユーカリが丘のコミュニティーバスにおいて、「顔パス」で乗車できるシステムの実証実験を開始すると発表した。鉄道駅の改札とバスの乗降口に顔認証端末を設置する。モニター人数は100人。同年同月15日から22年1月末まで実施する予定だという。
事前登録の顔写真データと照合してユーザーの入出場を記録し、各ユーザーのクレジットカードから運賃が引き落とされる仕組み。パナソニックが開発した顔認証システムは、ポール型の形状で設置が簡便という特徴があり、同社によればマスクを着けた状態でも正常に識別できる。他人と誤認識してしまう確率は10万分の1以下だといい、システム上は最大15万人分のデータを登録できるという。運賃システムの開発はジョルダンが担った。
対象となる路線は山万ユーカリが丘線の全駅(6駅)と、コミュニティーバス6系統。実証実験の期間終了後の動きについては、まだ決まっていない。なお、パナソニックの顔認証システムは山梨県の公共交通機関でも使用が検討されているという。