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 NECは2021年9月14日、スペインの大手通信事業者テレフォニカ(Telefonica)とともに、オープン仕様に基づいて自由にさまざまなベンダーの機器を組み合わせられるようにする「Open RAN」の実証試験について契約を締結したと発表した。スペインとドイツ、英国、ブラジルの4カ国で、試験の一環として2022年までに計800カ所以上にOpen RAN技術を活用した5G(第5世代移動通信システム)基地局を整備する計画だ。

 テレフォニカはOpen RAN技術を利用した5Gネットワークの実現を目指しており、今回の取り組みは、商用化に向けた実証実験という位置づけになる。NECは実装・実施などを進めるシステムインテグレーターとしての役割を担う。NECの超多素子アンテナ(Massive MIMOアンテナ)を搭載した5G基地局装置なども活用する計画だ。

 NECとテレフォニカは、テレフォニカがスペイン・マドリードに新設した研究拠点で、無線アクセスネットワークの保守やオーケストレーション機能などの技術検証を進める。同様にNECが英国に設立している研究拠点でも技術検証や共同開発を実施する。

 世界の通信市場では、Open RAN技術への注目が集まっている。NECはOpen RANを武器に海外戦略を強化しており、21年6月には英国大手通信事業者Vodafone Group(ボーダフォン)とドイツの大手通信事業者ドイツテレコム(Deutsche Telekom)から相次いで海外受注を決めた。