韓国Hyundai Motor(現代自動車) Groupと英Urban-Air Port(アーバン・エアポート、UAP)は共同で、電動の垂直離着陸(eVTOL)機の離着陸場を世界65カ所に設ける計画を発表した。米国や英国、EU、アジア太平洋地域の主要な地域に設ける予定である。

eVTOL機向けハンガーのイメージ
eVTOL機向けハンガーのイメージ
(出所:UAP)
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 現代自動車は、都市型のエアモビリティー、いわゆる「UAM(Urban Air Mobility:都市型航空交通システム)」分野に注力しており、eVTOL機の開発に取り組んでいる。就航の目標は2028年。eVTOL機は従来の航空機に比べて手軽に利用できることから「空飛ぶクルマ(Flying Car)」と呼ばれる。

 もともとUAPは、今後5年間で世界200カ所に「アーバンエアポート」と呼ぶUAMに向けた離着陸場を設けることを目標に掲げている。今回の現代自動車との取り組みは、その一環である。同社が手掛ける最初の離着陸場「Air-One」は、22年初頭に英国コベントリーで公開される予定だ。