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 電動の垂直離着陸(eVTOL)機、いわゆる「空飛ぶクルマ」を手掛けるドイツの新興企業Volocopter(ボロコプター)は、中国Geely Technology Group(吉利科技集団)の子会社Aerofugiaとジョイントベンチャー(JV)を設立した。2021年9月22日に明らかにした。JVの社名はVolocopter (Chengdu) Technologyで、eVTOL機を用いた「UAM(Urban Air Mobility)」と呼ばれる都市型のエアモビリティーサービスを中国で手掛ける。UAM向けにボロコプターの機体150機を注文した。ボロコプターにとって、初の大型受注といえる。

飛行デモ中のボロコプターの機体
飛行デモ中のボロコプターの機体
2021年7月26日~8月1日まで米ウィスコンシン州Oshkoshで開催された世界最大級の航空展示会「EAA AirVenture Oshkosh 2021」でのデモ(撮影:日経クロステック)
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 Geely Technologyは、中国Geely Automobile(吉利汽車)やスウェーデンVolvo(ボルボ)といった自動車メーカーを傘下に収める中国Zhejiang Geely Holding Group(浙江吉利控股集団)の子会社である。ボロコプターとGeelyの提携は製造面にも及ぶ。JVの設立に合わせてボロコプターは、Volocopter (Chengdu) Technology とGeely Technologyの小型航空機の製造拠点(General Aviation Manufactory Base)の3者で、ボロコプターの機体と同機体に用いる部品の製造契約を結んだ。

 Geely Holdingは、ボロコプターの主要な出資者の1社である。Geely Holding CEO(最高経営責任者)のDaniel Li Donghui氏は、ボロコプターのアドバイザリーボードのメンバーの1人だ。今回のJV設立は、単なる出資者だけでなく、機体の製造パートナーとして一層深い関係になったといえる。Geely Holdingは以前から空飛ぶクルマに強い関心を寄せてきた。17年には地上走行と飛行が可能な「空飛ぶクルマ」を手掛ける米Terrafugia(テラフージア)を買収している。