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 英Lotus Cars(ロータス)は2021年9月21日、電気自動車(EV)のスポーツカー向け軽量シャシー技術を公開した。EVは電池を搭載するとエンジン車より重くなってしまうため、軽量化に重点をおいて開発したという。この軽量シャシー技術を用いたEVプラットフォームは2シーターと2+2シーターに対応し、電池モジュールの配置も変えることができる。

2シーター、標準ホイールベース用の軽量シャシー
2シーター、標準ホイールベース用の軽量シャシー
(写真:Lotus Cars)
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 新シャシーは、軽量EV構造を開発する「プロジェクトLEVA(Lightweight Electric Vehicle Architecture)」を通じて開発した。LEVAではサプライヤーの英Sarginsons Industries(サージンソンズインダストリー)やロンドンのブルネル大学と協力し、車両構造の軽量化を図っている。今回の軽量シャシー技術により、リア構造はロータスが2022年に生産する最新スポーツモデル「Emira V6」より37%軽量化された。今後、軽量シャシー技術を次世代スポーツEVの新しいプラットフォームに統合する。

 新EVプラットフォームは、様々なレイアウト、ホイールベース、電池サイズ、電池モジュール構成などに対応できる。電池モジュールの構成は、シートの後ろに垂直に積み重ねた「チェスト(chest)型」と、床下に水平に並べた「スラブ(slab)型」の2種類を予定している。2シーターではチェスト、2+2シーターはスラブ構造を採用する。

表1 シーとレイアウト別の電池容量と最高出力
シートレイアウトホイールベース電池サイズと構成電池容量EDU / 最高出力
2シーター最小2470mm8モジュール/ chest66.4kWhSingle / 350kW
2シーター2650mm以上12モジュール/ chest99.6kWhTwin / 650kW
2+2シーター2650mm以上8モジュール/ slab66.4kWhSingle / 350 kW、Twin / 650kW

 サブフレームは高エネルギー密度の円筒形電池セルを備え、シングルまたはツインの電子ドライブユニット(EDU:Electronic Drive Unit)でサポートする。コールドキュア、スポット溶接、高度な溶接プロセスを使うことで、組み立て時の環境への負荷も軽減されるという。

 ホイールベースや電池構成に柔軟性とモジュール性を持たせた新プラットフォームは、今後様々なEVのベースになるとしている。2026年に発売を予定しているEVスポーツカーだけでなく、関連会社の英Lotus Engineering(ロータスエンジニアリング)を通して他社にも供給する可能性があるという。