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 マツダが2021年9月24日、2種類の品質不具合で国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数の合計は1万2491台(日本市場)。対象は、スポーツ車「RX-8」とセダン「アテンザ」の4輪駆動(4WD)車の2車種である。市場から上がってきた不具合件数は、2つの不具合を合わせて31件だった。

 不具合があったのは、燃料タンクの上面に設ける樹脂製ポンプリング。[1]遮熱性と[2]締め付けトルクに不備があり、火災に至る可能性がある。このうち、[1]の方は、2度目のリコールの届け出となる。

リコールになった不具合箇所
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リコールになった不具合箇所
共に燃料タンクの樹脂製ポンプリング。上はRX-8に搭載したポンプリングで、遮熱性が不足していた。下はアテンザの4WD車に載せたポンプリング。ポンプリングの締め付けトルクの設定に不備があった。(国土交通省の資料を基に日経クロステックが作成)。

16年のリコール時に見抜けず

 [1]の遮熱性では、エンジンや排気管に対する遮熱性が不足しており、ポンプリングが劣化する可能性がある。従って、そのまま使い続けると劣化が進行して亀裂が入り、燃料が漏れる。最悪の場合、火災となる恐れがある。不具合の対象は、製造期間が08年1月8日~12年6月23日のRX-8となっている。

 先の通り、マツダがこの不具合でRX-8をリコールするのは2度目。同社は16年10月27日に、同じ不具合でリコールを届け出ている。製造期間は03年2月14日~08年2月16日で、市場での不具合件数は28件。リコール台数は3万753台だった。

ポンプリングの遮熱性不足が原因のリコールは2度目
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ポンプリングの遮熱性不足が原因のリコールは2度目
16年10月27日に届け出た1度目のリコールの際に、マツダは車両の対象範囲を誤ったという。(作成:日経クロステック)。

 同じ部品の同じ不具合であり、それを搭載した車両を製造済みでもあったが、マツダは1度目のリコールの時に今回のリコールを見抜けなかった。「対象範囲の選定に誤りがあったことが判明したため、追加で届け出た」(同社)という。

 [2]の締め付けトルクでは、ポンプリングの締め付けトルクの設定が不適切だった。そのため、ポンプリングの強度が低下し、そのまま使い続けると亀裂が発生する可能性がある。その結果、燃料が漏れて火災に至る恐れがある。

 この不具合の対象はRX-8と、製造期間が05年2月10日~12年6月22日のアテンザ。対象台数は、冒頭の通り1万2491台だ。

 改善は、[1]に対しては燃料タンクに遮熱パッドを貼り付ける。[2]に対しては、ポンプリング一式を新品と取り換えた上で、適正な締め付けトルクで締結し直す。